Designer meets Designersに行ってきました。

MdN-Designer meets Designersに行ってきました。
テーマは「現場で生かせるweb標準の知識とテクニック」。個人的にはお腹いっぱい気味のテーマではあったんですが、最近お気に入りのcouldの人が喋るということで。会社のデザイナ−2人と同行です。
場所はヒルズ。1年前までは毎日通ってた所です。久しぶりに麻布十番の干物屋さんでお昼食べてきました。美味!

感想

web標準はどうなのよ」話としては、今までのまとめのような講演が多かったです。
振り回されるんじゃなくて、より良いものをより多くのユーザーに届けるツールとしてweb標準があるよ。妄信はダメだよ。でも今アクセシビリティの高いサイトを作ろうと思えば、web標準的な制作アプローチが断然一番でしょ、っていう。

同僚のデザイナー(お局系・紙あがり・佐藤可士和の話は好きだけどオライリーさんが誰かは知らない)を連れてったのが良かったです。すごく刺激になってたみたいです(これ見られたら俺殺されるな、社内政治的にw)。
普段コーダーとして制作チームで働く中で、なかなか周りの理解が得られない・ディレクタやデザイナの意識が低いってのが不満だったりするんですが、彼らを巻き込んで行くヒントみたいなのが沢山見つかりました。


以下簡単なまとめ

Web標準に準拠したサイト制作のための基本と実践

デジパ 加藤さん
WWW WATCH | Web デザインやテクノロジーの話題がメインのブログの人

総論的なお話。(以下取ってたメモそのままです。未整理ですんません)

  1. what?
    • W3C,ECMA,その他諸々の標準化団体の勧告に従ってwebサイトを制作する
    • 一般的にいえばanti table
    • 特別な物じゃない
  2. why?
    • メリットで考える事でない
    • 当然従うべき、当たり前の仕様
    • あえてメリットをあげればアクセシビリティの確保
      (障害者向け、と言う意味でなく全ての訪問者・デバイスbotも含めて)
    • 同じデザインを再現する事が目的ではない
      誰でも同じ情報が取得できる事が重要
  3. css sprite (息抜代わりにデモ)
  1. which?
    • XHTML1.0 + CSS2.1 + WCAG2.0が基本的にベストの選択
      もちろん要件次第
    • HTML or XHTML?
    • XHTML1.0 or 1.1?::
      • モジュール化のメリットを活かせるかどうか
      • IE問題をどう考えるか(application/xhtml+xml)
      • スクレイピングでなく、xmlのパースまで要求するか
    • DTD strict or transitional?::
      • 通常は strictで
      • ただし要件次第(target=_blankとか)
    • CSS 2.1 or 3?::
      • ブラウザ状況考えれば2.1で間違いなし
      • IEさえ実装すれば3
      • CSS3セレクタjQueryで使えるので、覚えといて損はない
    • WCAG(アクセシビリティガイドライン)::
      • JIS X8341-3 後で調べる
      • WCAG 2.0 への準拠が選択肢としてはベストか
  1. how?
    • 社内ガイドラインの整備
      • web標準に準拠すれば、策定すべき箇所は減る
      • チェックレベルとその方法決めれば、終わったも同然
      • あとは命名規則・コメント・ファイルの分割(CSS)ディレクトリ構成などを決めればいい
    • 分業 非分業
      • デザインとコーディングを分けるかどうか
      • どっちが良いとはいえない、が、専門性を高めクオリティを上げるなら分業?
    • 意識改革
      • 「制約」ではないことを理解する
    • 制作行程別のポイント

…この辺で集中力が切れるw
基本的には僕と同僚がこの1年ぐらい試行錯誤してきた事そのまま。「うん、やってきた事間違いじゃないよなぁ」と勇気づけられました。
ただWCAGは「プライオリティ下だよな」とまじめに考えてこなかったので、もうちょっと調べてみないと。

Web標準に求められるバランス感覚

ミツエーリンクス 木達さん
Web標準Blog | ナレッジ | ミツエーリンクスの人
大切なのはバランス感覚。web標準無視も、盲目的マンセーもNG。

最新仕様か枯れた仕様か、前方互換後方互換、ハックを使うかストリクトにこだわるかも、大事なのはバランス。クライアント・制作者・ユーザーの要求が何かを考えながら最適な手法を採るのが重要、と。
話が早くて、メモ取ってる暇がありませんでしたw。
ってな事をskypeで軽くdisってたら速攻で本人にバレるw。木達さん失礼しました。

さよならweb標準

長谷川さん
couldの人

個人的メインイベント。冒頭から突然「こんなところに来て名刺交換しないとダメでしょ!」と壇上から降りてリスナーと名刺交換!予想外の「面白さん」なのか…
で、話は、web標準進化の歴史の話とか挟みつつ、楽しく進行しました。

web標準」なんてバズワードアクセシビリティをまじめに考える(どんなユーザーに何を提供したいか、を真剣に想像する)ことが重要
デザイン時はwebと言う媒体を理解するのが大切。
長所/短所をふまえたデザインを。

W3C勧告に従おう」「cssで行こう」「文書構造でマークアップしよう」etcはあくまでアクセシビリティ向上への手段として近道だから。激しく同意。
講演自体が、参加者のアクセシビリティへの配慮が感じられる、聴いててどんどん引き込まれて行くものでした。上手だった。
後でご挨拶しようと思ってたのに出来ずじまい。残念。

Web標準サイトへの移行ガイド

IMJ 山本さん

ディレクター・IAとしての立ち位置から、web標準スタイルのサイト制作について

「仕事」の話がメインで途中眠くなったり(すいません)もしましたが、実際の業務に役立ちそうなヒントが沢山ありました。
特に後方互換性確保の話(ベンダーサポートの切れたブラウザは「非推奨」と明示的に位置づけた上で、jsでcssオフにしてしまう)はなるほど、と思いました。確かに崩れまくりの表示を強要するより、cssオフで生のコンテンツをきちんと見てもらった方が親切なのかもしれませんね。今度提案してみよっかな。